弁護士同士の人間関係を重視する傾向 弁護士の転職活動の実態◆Vol.3

弁護士ドットコムでは、転職経験者を対象に転職までの期間や、実際の活動について聞くアンケートを実施した(アンケート実施2021年10月30日から11月4日まで)。351人から回答を得た。結果について随時紹介する。
 

3回目は、入所する転職先を決める上で重視した項目や、転職を決めた時点に重視していた項目との比較などについて。

*複数回の転職経験がある場合は、最も近い時期の転職経験について聞いた。



 

転職先を決める上で一番重視した理由は?

転職先を決める上で、最も重視したことについて聞くと、「トップや同僚などの弁護士との人間関係がうまくいきそう」が、26.6%で最多となった。

他に15%を超えたのは「業務や習得できる経験や知識が希望に近そう」(18.7%)、「給料・待遇」の2つ。人間関係は、退職理由でも目立っており、入所を決める上で重視されている傾向がうかがえる。

 

「転職を決意した理由」と「入所を決めた理由」の比較

理由カテゴリ 入所を決めた最大の理由 転職を決意した最大の理由 増減(ポイント)
人間関係 25.9% 28.8% -2.85
得られる経験 18.2% 11.7% 6.55
給料・待遇 17.4% 16.0% 1.42
ライフステージ 8.3% 8.8% -0.57
事務所の方針 8.0% 6.0% 1.99
勤務時間・日数 5.4% 5.1% 0.28
独立の準備 5.1% 4.6% 0.57
事務所の将来性 4.0% 9.1% -5.13
事務局との関係 2.0% 1.1% 0.85
通勤時間 1.7% 0.6% 1.14
体調不良 1.4% 1.7% -0.28

同じ対象者に転職を決意した最大の理由を聞き、入所決めた最大の理由を比較した。

転職を決意した理由以上に、入所を決めた理由として伸びたのは「得られる経験」(6.55ポイント増)。反対に入所を決めた理由として減ったのは、「事務所の将来性」(5.13ポイント減)。

 

転職活動開始時の動機は、入所先を決める理由と一致するか

転職決意理由 ▶ 入所決定理由 割合
得られる経験 ▶ 得られる経験 73.2%
ライフステージ ▶ ライフステージ 54.8%
人間関係 ▶ 人間関係 53.5%
給料・待遇 ▶ 給料・待遇 50.0%
独立の準備 ▶ 独立の準備 43.8%
勤務時間・日数 ▶ 勤務時間・日数 38.9%
事務所の方針 ▶ 給料・待遇 28.6%
事務所の将来性 ▶ 得られる経験 21.9%
事務所の方針 ▶ 事務所の方針 19.0%
事務所の方針 ▶ 得られる経験 19.0%
事務所の将来性 ▶ 事務所の将来性 15.6%
事務所の将来性 ▶ 人間関係 15.6%

転職決意理由と、入所決定理由を、それぞれの組み合わせごとに集計し、転職決意理由を分母として、割合を分析した。最も割合が多かったのは、「得られる経験 ▶ 得られる経験」(73.2%)で、得られる経験を不満に転職する場合は、そのまま経験を重視して入所先を決める傾向が強い。

割合は落ちるが、ライフステージ(54.8%)、弁護士同志の人間関係(53.5%)、給料・待遇(50.0%)となり、以上3つは転職を決意した理由と、入所先を決める理由における最大の理由が同じ人が半数を超える結果となった。

また、事務所方針への不満を理由とした転職は「給料・待遇」「得られる経験」の重視につながりやすく、事務所将来性への不満を理由とした転職は、「得られる経験」や「人間関係」の重視につながりやすい傾向もあった。

 
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▶第四回:「転職活動の結果に対する満足度に関するアンケート結果」を読む

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