弁護士ドットコムキャリア

転職活動で出会った思わぬ「ビッグチャレンジ」 – インハウスへ転身した弁護士の実像


法律事務所での経験を経て、インハウスロイヤーへ転身する事例が増えてきています。今回インタビューしたのは、一般民事の事務所から大手プラットフォーム企業での法務メンバーにキャリアチェンジした68期の弁護士です。同氏は、紛争系を中心に多くの案件をこなすなかで、よりマクロな視点で世の中に価値提供をしていきたいという思いを持つようになり、転職を決意。当初は居住地の関西でインハウスとして働くことを想定していましたが、弁護士ドットコムキャリアのコンサルタントの提案により、より成長できる環境を求め、東京に本社を構える大企業を中心に転職活動を行いました。本稿では、現在の状況や当時の心境の変化について伺いました。

より予防法務的な視点を持って世の中に貢献したいと考えるように

——これまでのキャリアについて教えてください。
ファーストキャリアでは、中規模の法律事務所にアソシエイト弁護士として約3年間従事しました。新卒時はあまり就職活動に力を入れておらず、知り合いが所属する法律事務所を受けて採用された形です。事務所は一般民事事件を中心に扱っていましたが、クライアントは中小企業の株主や経営者も多く、紛争系を中心に、会社法関係、M&A、事業承継、少数株主対策など企業法務の案件にも幅広く対応していました。当時は特に具体的な将来像を描いていたわけではなかったので、日々依頼される仕事をひたすら覚えていくような感覚で目の前の案件に取り組んでいました。

——そのなかで何か転職を考えるきっかけになった出来事があったのでしょうか。
夜遅くまで多くの案件をこなしていくなかで、よりマクロな視点で世の中に価値提供をしていきたいという思いを持つようになりました。事務所での仕事は、交通事故にせよ、企業間紛争にせよ、何かが起こってから相談を受けるケースのほうが多く、少し物足りなさを感じていました。もちろんクライアントは困りごとを解決するために事務所に依頼しているので、その方の人生にとっては良い影響を与えられているとは思います。しかし、世の中全体が良くなっているような感覚は得られず、より予防法務的な視点を持った仕事に時間を割くことができないかと考えるようになるなかでインハウスとしての働き方に興味をもち、転職活動を始めました。

コンサルタントのアドバイスをきっかけに大きく方針転換

——どのような軸を持って転職活動をされていましたか。
当初は、居住地の関西でワークライフバランスを保って働けるような企業を想定し、採用面接を受けていました。ただ、弁護士ドットコムキャリアのコンサルタントの方にお会いした際、大きく軌道修正されたんです。他のエージェントから紹介された求人はほとんどが関西に拠点のある小規模な会社でしたが、弁護士ドットコムキャリアには、東京の大手企業を提示していただきました。これは一番はじめの面談で、ビジネスパーソンとしての成長意欲を見抜いていただいたためです。他のエージェントは事務的な対応で、あまり有益なアドバイスをいただけなかったこともあり、そこから弁護士ドットコムキャリアの提案に絞って転職活動を進めていきました。

——そのほかに弁護士ドットコムキャリアの良かった点はありますか。
コンサルタントの方にしっかりと話を聞いていただけたことが大きいです。そのうえで、私にとっては「ビックチャレンジ」ともいえる選択肢を用意してくださいました。自分の想像を超える提案をしていただけたのは、非常にありがたかったですね。

——弁護士会や知り合い経由で転職活動を行うことに対し、エージェントを使うメリットはどこにあるとお考えでしょうか。
コンサルタントの方によるところが大きいと思いますが、自分の話を親身に聞いてもらえるエージェントで、自分もエージェントの方の話をきちんと聞いて受け止められる覚悟があるのであれば、絶対にエージェントを利用したほうが良いと思いますね。特に私の場合は、自分だけでは考えつかなかった道の可能性を見出していただきました。選択肢を広く検討するという意味でも、エージェントのメリットは大きいです。迷っている人ほどエージェントを活用すべきだと考えています。

転職後2年半でマネージャー職へ

——現在のお仕事について教えてください。
大手プラットフォーム企業で、主にECサイト関連の業務を行っています。大型出店企業との個別交渉から、契約書作成、法律相談、サイトのUIや仕組みなどの改変対応まで、プレイヤーとして幅広い領域を担当しつつ、1年ほど前からチームリーダーとしての仕事も任されるようになりました。その他にも新規事業のローンチサポート、組織運営の効率化やナレッジマネジメントなどにも携わっています。

——入社の決め手となった点はどこでしたか。
大手プラットフォーム企業ということでさまざまなビジネスを手掛けていたこと、また新規事業立ち上げの初期段階に関われる点が魅力でした。

——もともとは居住地の関西で転職先を探されていましたが、東京への移住を決意されました。
関西の企業を中心に転職活動をしていたのは、家族もいるし、実家も近いし、知っている街で安心感があるし、といった守りの発想からです。ただ、コンサルタントの方に、ビジネスパーソンとして成長したいのであれば東京のほうが可能性が高いと強く勧めていただいたことで、チャレンジを決めました。

——入社前のイメージと比較して実際の業務はいかがでしたか。
仕事に求められるクオリティの高さは想像以上でした。事業部メンバーの法務リテラシーも高く、深く突っ込んだ質問をされることもあるので、納得していただけるようこちらも真摯に対応していく必要があります。ただ、プレイヤーとしての仕事をしっかりと遂行していれば評価してもらえるカルチャーがあるので、やりがいはありますね。会社としてマネージャー候補の育成を強化しているタイミングだったこともありますが、プレイヤーとしての仕事が認められたからこそ、早いタイミングでマネージャー職に昇進できたと考えています。

——実際にマネジメントの仕事に携わるなかで、プレイヤーとしての仕事と比べて違いを感じられていることはありますか。
正直なところ、まだ自信を持ってできていないことも多く、はっきりと言えることはありませんが、着実に成長している感覚はあります。これまでとは違う至らなさを感じるようになったので、以前課題に思っていたようなことはできるようになってきているのだと思います。マネジメントに携わりだしてからは、より丁寧に人の話を聞くようになりましたし、なるべく齟齬が生まれないコミュニケーションを心がけるようになりました。マネージャーとしての覚悟のようなものができてきたのかもしれません。

——改めて振り返ってみて、転職してよかったと思いますか?
はい、心からそう思います。転職前と比べて、仕事で関わる人たちの数や種類が圧倒的に多く、見えている世界が全然違います。いろんな部署の人がいて、いろんな考えを持つ人のなかで事業に貢献していくという感覚はインハウスならではだと思っています。出身地の法律事務所で家族のためにワークライフバランスを重視して仕事をするという選択肢も将来的にはもしかすると生まれてくるかもしれませんが、今はまったく考えていません。

とにかく今の会社は、組織全体にものすごいエネルギーがあります。それを法務として支えていくことのプレッシャーはありますが、そのぶん社員一丸となって事業を良くしていくために働けています。

「一般民事からインハウス」は不可逆な転身でない

——インハウスと一般民事の事務所をご経験されて、それぞれどのような人が向いているとお考えでしょうか。
そこで成長して認められるような能力やスキルがある人は、どちらでもやっていけるのではないでしょうか。環境やライフステージの変化で転職せざるを得なくなったケースや、上司との相性が悪かったケースなどを抜けば、そこまで大きく変わらないように思います。人間関係や職場環境に苦しんで転職を考えているのであれば、事務所の移籍で解決することもあるので、必ずしもインハウスに転向すべきとはいえないと考えています。もちろん個人の性格や適正によるところもあるかもしれませんが、法律事務所からインハウスへの転向もその逆も、後戻りできないような大きなキャリアチェンジであるとは捉えていません。

——最後に、今後の働き方についてビジョンをお聞かせいただけますか。
自分の子どものことも考慮して、30代のうちに海外へ移住できたらと考えています。今の会社の海外拠点なのか、他の会社なのかはまだわからないですが、それに向けた努力をしていくつもりです。実際には忙しくてなかなか時間が取れていませんが、海外で自分がどのような価値を発揮できるかについてはしっかり考えていく必要があると思っています。弁護士ドットコムキャリアのコンサルタントの方には「もっと上を目指していきましょう」と言われています。その影響を受けて、現状に満足できなくなってしまっているんですよね。英語力を向上させたり、現在担当している業務のクオリティを上げたりと、まずは目の前のことに丁寧かつ着実に取り組んでいこうと思っています。

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