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まず、弁護士のキャリアは年齢ではなく修習期で区切られます。つまり、転職の際は「弁護士活動をはじめて何年目か」によって年収幅が決まり、年齢や経験が加味されていきます。そして、弁護士の転職パターンは以下の4つに分類されます。
1 事務所から事務所へ
事務所の課す売上のハードルが高く、環境だけ変えたい方や独立したもののイソ弁に戻りたい方は他の事務所を探しています。
2 事務所からインハウスへ
家庭環境などの変化からワークライフバランスを重視したい方は、雇用契約に基づいた勤務を求めてインハウスへの転職を考えます。
3 インハウスから事務所へ
企業から事務所へ移るメリットは定年に縛られないこと。定年後もしばらく働く意思を固めた方は事務所への転職を希望します。
4 インハウスからインハウスへ
一般企業における転職と同じく、収入UPや昇格を目指す方、現状の不満を解消したい方が多いです。
事務所とインハウスでは収入から働き方までさまざまな面が異なります。転職を成功させるために、事務所とインハウス双方のメリット・デメリットを把握し、どこなら自分の希望が叶うのか考えてください。
これは一般企業における中途採用でも同様ですが、30代前半まではポテンシャル採用も行われます。しかし、30代後半以降で転職する際は広く浅く経験を積んできた弁護士よりも特定分野に強みを持っている弁護士の方がニーズは高いです。一つでも強みがあれば、その専門性を求める事務所や企業とマッチングするだけと言えます。
知財、独禁法、労働法といったニッチな分野でもブティック系法律事務所に転職しやすく、海外の法律知識があればメーカーに行きやすいです。また、英語や中国語の語学力があれば多くの事務所・企業から引く手あまたとなります。英語の場合はTOEIC800点、英文契約書の読解、英語での交渉と難易度に応じて年収も上がっていきます。
専門性や語学力を活かしてスペシャリストになる道の他には、マネジメント力を発揮する道もあります。少人数の事務所やインハウスではマネジメント力を培う機会に恵まれないかもしれませんが、どのような事務所・企業であってもコミュニケーション力や人柄は重要視されます。アソシエイトの面倒をみたり、パラリーガルの育成に携わった経験もコミュニケーション力があると判断される要素になるので、ぜひ面接でアピールしてください。
事務所とインハウスでは転職が決まる人や傾向も異なります。インハウスへの転職が決まりやすい人の特徴は、いろいろな可能性を柔軟に検討できることです。事務所からインハウスに移る場合はほぼ確実に年収が下がります。ただ、年収が下がろうともインハウスに転職して得られるモノと現状を天秤にかけ、どこまでの収入減なら許容できるのか判断する。そのような判断ができる人は年齢を問わず決まります。
一方、事務所へ移りたい場合はボス弁との相性次第なところがあり、相性が良ければすぐにでも転職は決まります。相性が大切だからこそ数を撃てば当たるのも事実です。問題は、年下のボス弁を許容できるかどうかです。企業の場合は上司も同じ組織の一員であり、年下の上司も最近はよくあるケースなので周囲も気にしません。しかし、事務所ではボス弁から仕事をもらうため、より明確な上下関係が生まれます。年齢にこだわるよりも共感できる点や尊敬できる点を見つけられるかなど、ポジティブな姿勢が転職の成否に関わります。
これまではイソ弁で経験を積んでから独立するのが弁護士の王道のキャリアパスでした。ところが、企業法務の重要性が高まり、インハウスローヤーとして力を発揮する道もあたり前となったことでキャリアの選択肢は多様化しています。このような時代だからこそ、組織のネームバリューや収入、働き方といった一面だけにフォーカスするのではなく、「自分がこの先どうなりたいのか」という点を深堀りして決断を下すことが重要です。
40代で選ぶキャリアによって定年・老後の人生まで決まると言っても過言ではありません。いま所属している事務所や企業に定年まで居るつもりがないのなら、いまが転職する一番若いタイミングです。一歳でも若い方が事務所も企業も採用しやすいのは言うまでもないでしょう。コンサルタントとしては、いつか退職するのであれば、いますぐ転職することをオススメします。これだけ強く勧めるのは、転職活動を通して他の事務所や企業を知ることで自分自身の強みを再確認し、市場価値を把握できるからです。さらに、自分の望みも整理できます。
もちろん、他の組織を知り、改めていま所属している事務所や企業の良さに気付くこともあります。転職活動中に考えが変わるのはよくあることで、転職先をいくつか検討した上でいまの組織でずっと頑張りたいと思えたのなら、それはそれで最高の結果だと思います。これまでは転職など考えていなかった方も、将来を見据えて一度転職活動をしてみてはいかがでしょうか。きっと思いもよらなかった気付きがあるでしょうし、40代の方はいまこの瞬間が将来の分岐点となるはずです。
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