弁護士ドットコムキャリア

45歳法務担当が挑むはじめての転職活動 – 15年勤めたグループ会社から、異業種のIT企業へ


観光業界の上場グループ企業に就職し、15年にわたりさまざまな業態で法務職を担当してきたKさん。45歳になって改めてキャリアを振り返り、まだ転職できると知ったことで弁護士ドットコムキャリアに登録。そこで出会ったコンサルタントの齋藤と共に、初めての転職活動に挑みます。
Kさんは転職エージェントを活用することで想定外の業種の企業と面接でき、その過程で視野と可能性が広がっていく実感を得たそうです。40代で挑む初めての転職がどのようなものであったのか、じっくり語っていただきました。

司法試験に挫折後、一大グループの法務担当者として多様な業態を経験

理系大学に入学したものの、たまたま手に取った民法入門書から法律に興味を抱き、他大学の法学部へ編入しました。実際に法律を学び、弁護士になりたいという気持ちも芽生え、司法試験の勉強に挑むものの合格できず。30歳に差し掛かり改めて自分の将来を考え、縁があり、観光関連の会社を多く擁する上場グループに就職しました。

グループ内では15年にわたりさまざまな業態を経験させてもらいました。事業会社では契約審査や法律相談、訴訟対応などの一般的な法務業務を中心に担っていました。持ち株会社では子会社化や体制づくりなどの法務コンサルティングや投資ファンドへの事業所の売却プロジェクトなどにも取り組んでいました。中でも、在籍期間が最も長かった事業会社は土地を有しており、土地は紛争の火種になることから、よく訴訟対応をすることがありました。また、テーマパークやフィットネスジムのような地域のお客様向けの施設が複数あるので、多様な契約に関わることができました。

一つの会社に居ながらさまざまな業態に携わったことで法務担当者としてはバラエティに富んだ経験を積めましたが、転職を考えなかったわけではありません。転職してみたい気持ちは持ちながらも、「転職をするなら35歳まで」という一般認識があることは知っていたので、40歳を超えて転職するのは難しいのだろうと思っていました。

45歳で挑む、初めての転職活動。弁護士ドットコムキャリアに登録

自分も転職できるかもしれないと感じたのは、一つ年下の弟が40歳を超えて転職したからです。弟の転職により「この年齢でも転職できるのか」という発見があり、「きちんとエージェントを見つければ大丈夫」という言質を得られました。そして、45歳になって法務としてのキャリアを見つめ直した時に、「転職活動をすれば自分に足りないものがわかるのではないか」という気持ちを抱くようになったのです。

2022年8月に弁護士ドットコムキャリアをはじめ複数の転職エージェントへ登録しました。ただ、あるエージェントはひっきりなしにメールが来てその対応に苦慮し、逆に、あるエージェントはまったく連絡がありませんでした。「まずは自分に足りないものを把握したい。その上で良い縁があれば転職したい」という私のテンションに合わせてくれたのが弁護士ドットコムキャリアです。

私を担当してくれたコンサルタントの齋藤さんから自分と同世代の方々が転職して新しい職場で活躍している事例を聞き、次第に転職に対して前向きな気持ちになることができて10月頃から本格的な転職活動を始めました。当時は大きなプロジェクトに関わっており電話で話す時間もなかなか作れず、20時を過ぎて電話をかけることも多かったのですが、快く時間を割いてくれましたし、この人とならきっと良い転職先を見つけられるだろうと思えました。

コンサルタントのサポートが視野と可能性を広げてくれた

転職においてコンサルタントはとても重要な存在だったと改めて感じます。私は今回が初めての転職だったということもあり、転職活動の具体的な進め方やスケジュール感は分かっていませんでした。その中でコンサルタントの齋藤さんは今後の動きを逐一フォローしてくれ、それでいて私の意に反する方向へ誘導することもなく、あくまでも私の意思を尊重し、随時確認しながら進めてくれました。

自分の将来に関わることなので転職先を選ぶ際はとても迷います。私が企業選びで重視したのは「チャレンジできる場所」ということです。これまでとは違う業界なのか、あるいは上の職位か、転職活動を進める中でどちらかを目指したいと思うようになりました。前職では上が詰まっていてマネジメント層に挑むことも難しかったので、転職活動を機にこれまでの自分のキャリアを振り返り、その上でこれからどのようなキャリアを歩んでいきたいのか真剣に考えることができました。

企業選びにおいても転職エージェントを活用するメリットがあります。それは、想定外の企業を紹介してもらえることです。一人で転職先を探していればどうしても興味のある業界に絞って面接を受けたでしょうが、さまざまな業界の法務職を検討できるため「こういう業界でも活躍の道があるのか」と自分の視野と可能性が広がっていくのを感じました。異業種を志望する上である程度の業界研究は必要となりますが、転職活動で異業種への理解が深まっていく過程は私にとって貴重な経験となりましたし、志望動機の構成に迷った時は齋藤さんから適宜アドバイスをもらいました。面接にも不安を感じることなく挑めましたし、齋藤さんが常に水先案内人のように転職活動全般をサポートしてくれ、私の背中を押してくれたことにとても感謝しています。

転職先はIT業界。40代でも諦めなければチャンスを掴める

最終的に転職先として選んだのはIT業界です。ICTコンサルティングを中心にシステムの企画から構築・運用までトータルに担う会社で、契約書審査を中心に研修関連の業務に取り組んでいます。異業種でしたが事業の先進性に惹かれ、待遇も良かったことが決め手になりました。

まだ転職して2カ月ですが、転職後の率直な気持ちを言えば、社風や仕事に完全に慣れたとは言えません。長く1つの会社に居たので新しいやり方に戸惑う部分はあります。例えば、契約書の審査はとても属人的な作業です。「私はこう考えている。だから、契約書をこのように修正してほしい」というやり取りがあり、相手に納得してもらうためには法務担当者の考えや根拠としているものを知ってもらわなければなりません。前職では業態は変わってもずっと同じグループに居たので自分の考えを知ってもらうことにそこまでの労力はいらなかったのですが、新しい会社ではその周知から取り組まなければならないのだと気付きました。

一方、社内では資格取得が推奨されており勉強熱心な社員が多く、社会奉仕活動への参加も社員間から自発的に生まれています。周囲から得られる刺激によって自己成長できるという実感がありますし、この環境で力を身に付け、ゆくゆくはマネジメントに挑戦したいと思っています。

40代の転職経験者として伝えられることがあるとすれば、「諦めなければチャンスがある」ということです。私も当初は「この年齢になって転職は無理だろう」と思っていましたが、結果的に9社の一次面接を受け、複数の企業から内定をもらえました。とりあえず一歩を踏み出してみることが大切です。転職活動はさまざまなタスクが降りかかってくる困難なプロジェクトで、このプロジェクトを一人でやり遂げることはかなり難しいはず。でも、転職エージェントというプロフェッショナルのサポートを受け、私も乗り越えることができました。転職は自分のキャリアや仕事に対する姿勢、そして人生の取り組み方まで見つめ直すことができる素晴らしい機会です。これから転職活動をはじめる方も、エージェントの力を借りて希望の転職先を見つけてください。

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