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今回登場していただくAさんは、新卒で化粧品メーカーに入社するやいきなり法務の配属となり、法務の先輩が一人もいない中で法務室を立ち上げ、その後も一人法務として活躍してきました。そして2023年4月、10年勤めた会社を辞め、新たにステップアップの場を求めます。なぜAさんは転職を決め、弁護士ドットコムキャリアのコンサルタントからはどのような企業を紹介されたのかをご紹介します。
大学時代の就職活動では、①若いうちから裁量をもって働ける、②これから組織整備を図るベンチャー企業、という2点を重視していました。その結果、社員100名程度の化粧品メーカーへ就職。大学は社会学部で特に法務の仕事に興味があったわけでもなく、人事担当者として配属することになりました。
しかし、私が入社して間もなく他の企業と係争がはじまり、社内で法務部門を立ち上げることに。とはいえ法務部門がなかったため法務経験者は一人もおらず、なぜか入社したばかりの私に白羽の矢が立ち、イチから法務部門を形づくることになったのです。法務の知識はありませんでしたが、「裁量のある仕事をしたい」という希望は早くも叶い、周囲の反応を見ながら試行錯誤して法務部門を立ち上げます。
その後は一人法務となり、会社からの期待値がわからなかったため「こんなことをやれば良いのではないか」と自主的に提案していました。また、法務以外にも人事や総務など管理部門の仕事を幅広く担当させてもらい、いろいろなことにチャレンジする機会を得ていました。
ただ、ここ数年は多くの仕事が同じことの繰り返しになり、頭打ちを感じるようになっていました。一人法務で事足りる状況だったので多様な案件に携わりながら法務スキルを磨くことも難しく、スキルアップできる場所を求めて2023年2月に転職活動をスタートしました。
一人法務の難しいところは、他社が具体的にどのような法務業務を行っているのかまったくわからないことです。転職の際に企業からどのようなことを求められるのか、その求めに私の経験が活かせるのか把握するために転職エージェントから法務の専門的な話を聞きたいと思い、弁護士ドットコムキャリアに登録します。
私の担当になってくれたコンサルタントの水本さんは「私の市場価値」や「これまでの経験を活かしてどのような企業に転職できそうか」を教えてくれ、期待通りの話を伺えたおかげことで改めて法務として転職しようと決意できました。
転職先に求めていたのは、さまざまな法務業務に携われることです。契約書関連業務だけではなくIPO準備やM&Aなども経験でき、スキルアップにつながる会社で働きたいと思っていました。それには法務部門が経営に近い立場にいなければならない。求人票では「業務内容」をしっかり確認し、面接では「社内における法務の立場」を聞くことに努めました。
コンサルタントの水本さんはいきなり20社近い求人票を見せてくれ、この中に希望する企業があるか確認してほしいと言われました。希望する会社がなければ改めて優先順位を決め、条件に合致する企業を紹介してもらう、という流れだと思います。しかし、私の場合は最初の20社の中にいきなり入社したいと強く思える企業が見つかりました。
大学発のAI企業で、複数の研究室と協力して企業の利益貢献にコミットするAIサービスを提供している企業でした。事業領域が興味深く、社内には優秀な人材も多い。求人票を見ただけで強く惹かれ、さらに面接では今後M&Aを積極的に展開する予定だと聞くことができました。業務内容も希望通りだったため、いまの自分にとって理想の企業に出会えたと感じました。
2カ月間に及んだ転職活動では最終的にその会社を含め3社から内定をもらうことに成功。そして、求人票の確認と面接を経てどんどん入社したいという想いが募っていったその会社への転職を決めました。入社は7月の予定で、経営企画&法務ユニットに所属します。今後は改めて法務スキルを磨き、事業や経営にもしっかりコミットできる法務になりたいです。
今回、初めて転職活動を行いましたが、その中で感じたのは「自分のやりたい仕事やキャリアの方向性に合致することは日頃からインプットしておくことが大切だ」ということです。
私は以前から事業や経営に近い立場で働きたいと思い、前職では生産管理や経理・財務など法務以外の業務についても幅広くインプットするよう心掛けていました。今回の企業は「事業にまで入り込んでアドバイスできる法務」「顧客とも交渉できる法務」を探していたようで、面接ではその点を高く評価してもらえました。
転職活動は付け焼刃ではなかなかうまくいきません。だからこそ普段からの心掛けが大切になり、その姿勢を評価してくれる企業とも出会えるのだと思います。
面白かったのは、同じ法務の仕事でも企業によって求める人物像が異なる、ということです。今回の企業以外に内定をくれた2社からいただいたフィードバックでは、それぞれ「人材育成の考え方」と「客観的な視点」が評価されていました。培ってきたキャリアや経験、自身の考え方など、面接では大体同じようなことを繰り返し話すことになりますが、企業によって求める人物像が異なるため評価ポイントも違うのです。
弁護士ドットコムキャリアに限らず転職エージェントのコンサルタントはより多くの企業と会うことを勧めてきますが、あとから振り返るとコンサルタントは企業ごとに求める人物像と評価ポイントが違うことを知っているからこそ、多くの企業から話を聞くよう促すのだと思います。
また、内定がもらえなかった企業からは「法務の専門性が足りない」という評価を受けました。新卒入社直後から法務部門の立ち上げを主導したものの、ずっと一人法務だったため法務に精通した先輩から直接指導された経験はありません。同時に、前職での私の法務業務は一人でも事足りるものだったとも言えます。そのため、法務としての専門性が足りないと言われれば仕方ありません。
ただ、契約書関連業務だけをやりたいとは思っていなかったので、自分の経験を正直に話したことでミスマッチが起こらなかったとも感じています。これは新卒の面接と同じかもしれませんが、やはり自分らしく話すことは大切です。
これから転職する方も、より多くの企業と自分らしく話すことで理想の企業と出会える可能性が高まるのではないでしょうか。
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