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メーカーにおいて非常に重要なのが知的財産。模倣品と常に戦いつつ、他社の権利を侵害しないよう細心の注意を払う必要があります。MTGでは模倣品対策に精力的に取り組んでおり、過去には模倣品製造業者に対する訴訟を多数経験しています。
今回は、2011年に入社以来10年以上MTGで知財業務を担ってきた知的財産部の實川一誠さんにMTGにおける知的財産部の位置づけ、MTGの知的財産部で働くことの魅力・やりがいなどを詳しく教えていただきました。
――株式会社MTGのビジネスについて、あらためてお伺いしてもよろしいでしょうか。
当社はHEALTH・BEAUTY・HYGIENEの三分野において商品やサービスを開発しており、それぞれの分野でブランドを展開しています。また、自社の製造工場を持たず、外注先に製造を委託する、いわゆるファブレスという形態をとっています。既存の枠にとらわれることなく、これまでにないような革新的な事業や商品を生み出すことができるところが当社の強みです。
著名人と共同開発を行うこともあり、例えば当社製品の一つである「SIXPAD」は、世界的に有名なサッカー選手であるクリスティアーノ・ロナウド氏のトレーニングメソッドを取り入れています。様々なアイデアを取り入れながら、常に本物志向の商品開発に取り組んでいます。
――MTGの社風について教えてください。
当社は現在(2023年9月時点)約1400名の社員が在籍しており、年齢や性別も様々です。その中で私自身が感じるのは、一体感の強さです。私は2011年に入社したのですが、当時から部署の垣根を超えて、お互いに協力し合う文化が浸透していました。助け合いや思いやりを大切にしている社員が多いと感じますね。
――MTGにおける知的財産部は、どのような位置づけになるのでしょうか。
ブランドを育てる中での知的財産部の役割の重要性を、経営層が早い段階で認知し、社内に浸透させていたため、比較的影響力の強い部署として位置づけられていると感じます。実際に、当社は模倣品対策に精力的に取り組んでおり、模倣品製造業者の摘発や各国税関での差止対応、ネット上での対応に加え、侵害訴訟も国内外でこれまで約90件提起してきました。
日本知的財産協会の会合などを通じて、他社の知的財産部の方々と交流する機会が度々あるのですが、当社と同様に模倣品対策に苦心しつつも、経営層の理解を得られず予算を割いてもらえない、という悩みを聞くことが多いです。プレッシャーの大きい仕事ではありますが、それ以上にやりがいを強く感じています。
――知的財産部の主な業務内容について教えてください。
新商品を世に出すにあたり、他社の特許や知的財産権を侵害しないよう事前に調査を行う、いわゆる“守り”の業務が一番大切だと考えています。先ほどからお話していた模倣品対策のような、“攻め”の業務ももちろん重要ですが、“守り”をおろそかにしては、そもそも経営を成り立たせることができません。健全な経営のためにも、まずは“守り”の業務を優先して活動しています。
――MTGの知的財産部で働くことの魅力は何ですか。
権利を取得して終わり、ではなく、その権利をどう活用するかが知的財産部の本来の役割です。当社は模倣品対策に注力している分、訴訟などを通じて知的財産部が活躍する機会が多いため、排他権という知的財産権の本質的な効力をビジネス上で実感することができ、他社と比べても様々な経験を積むことができます。実際、他社の知的財産部の方々との交流の中で、過去の訴訟事例について質問されるなど、アドバイスを求められることも多いです。実戦を通じた成長の機会が多いというのは、当社の知的財産部で働くことの大きな魅力になっていると感じます。
――實川さんから見た知的財産部の印象について教えてください。
現在(2023年9月時点)私を含めて13名のメンバーが所属しており、経験値・年齢・性別問わず様々な個性を持ったメンバーが働いています。部内にも助け合いや思いやりの文化が浸透しているため、何か困ったことがあればすぐに相談し合える、風通しが良い、比較的賑やかな環境になっていると思います。
――独自の取り組みや工夫されていることなどはありますか。
自社の過去の事例をもとにした勉強会を積極的に行っています。他社と比べて訴訟の事例が多くあるため、より実践的な知識を身に付けることができ、若手メンバーのキャッチアップにも役立っています。
――實川さんがMTGの知的財産部で働き始めたきっかけを教えてください。
私はもともと法曹を志し、旧司法試験に挑戦していたのですが、なかなか合格をつかむことができず、法曹を諦め就職することを決めました。法律に携わる仕事がしたい、という思いのもと就職活動を始め、たまたま出会ったのが当社でした。求人に応募し、内定をもらったのはいいものの、実は当時、当社の事業のことも、ましてや知財業務のこともほとんど知りませんでした。
入社当時はまだ知的財産部がなく、知財業務を担う社員の増員という形で入社しました。最初は先任の方と二人で働いていたのですが、その方が体調を崩されて数か月後に退職してしまい、新人ながら一人で働くことになりました。右も左も分からない中で日々の業務に追われ、今振り返ると大変な時期だったと感じます。でも、「遠慮は悪」という教えのもと、困ったことがあれば周囲に相談し、すぐに先輩方が丁寧に教えてくれる、助けてくれる環境だったので、困難を乗り越えながら仕事を続けることができました。
――實川さんがこれまで知的財産部で働く中で、特に大変だったことはありますか。
メンバーの増加に伴う、マネジメントや組織づくりに苦労したのを覚えています。以前の私はメンバーに対し、自分と同じような働き方や姿勢、成果を無意識のうちに求めていました。でも、皆と働く中で、一人一人の個性を尊重・信頼し、仕事を任せることが組織づくりにおいて重要であることに気づき、マネジメントを改めました。個人で達成できるものには限界がありますが、様々な個性を持ったメンバー同士が協力し合うことで、より視野が広がり、充実した成果を出すことができると考えています。こうした姿勢とメンバーへの感謝の気持ちを大切に、今後も組織づくりに取り組んでいきたいと思っています。
――知的財産部の今後に向けての目標を教えてください。
若手のメンバーも多い中、適切な知財業務を行っていくためのスキルを一人一人が身に付けられるよう、OJTなどを通じて育成に力を入れていきたいと考えています。私は知財業務が純粋に楽しいのですが、同じように知財業務に楽しさややりがいを感じてくれるメンバーが増えたら嬉しいですね。
また、これまでは知的財産というと特許というイメージが強かった中で、昨今は知的財産の定義が広がりつつあります。その一例として、企業独自のノウハウやエビデンスなども知的財産、知的資産として認知されるようになってきました。当社ではそれをコアテクノロジーと定義していますが、こういったものをしっかりと認知し、知的財産、知的資産として守っていくことで、当社の企業価値の向上に貢献していきたいと思っています。
――最後に、知的財産部が求める人物像について教えてください。
知財業務というと専門性が高いというイメージが強いと思いますが、知識や経験というのは意欲次第でいくらでも身に付いてくるものだと思っています。知財業務を楽しみながら、積極的に、前向きに知識を身に付けてくれる方をお待ちしています。
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当社は社員の「挑戦」を応援する会社です。発展途上の環境の中で、既存の方法や考えに囚われず、様々なアイデアを提案・発信していける方に、そしてその環境を楽しめる方にぜひ来てもらえたらと思います。
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