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今回は、同事務所の執行パートナー弁護士である田子真也先生とパートナー弁護士の泉篤志先生にお話を伺いました。
——『岩田合同法律事務所』は日本において最も長い歴史をもつ法律事務所です。明治から戦前まで設置されていた大審院の判例にも『岩田宙造法律事務所』の名前を確認できます。現在はどのような分野を得意としているのでしょうか?
泉 ジェネラル・コーポレート、紛争解決・危機管理、M&A・事業承継、ファイナンス、競争法など企業法務全般です。近年は法律が複雑化している労務、税務、知的財産分野の専門チームを立ち上げ、また、スタートアップやIPO支援にも力を入れています。
田子 私たちが目指しているのは、すべての企業法務分野をカバーできるフルサービスファームです。事務所としてクライアントのあらゆるニーズに対応できるようにしていて、最近では知財専門の弁理士法人を立ち上げたほか、札幌オフィスを開設しました。
——事務所としての強みを教えてください。
泉 クライアントとは長期的に関係を築いているので、クライアントのビジネスや内部事情を理解し、その上で法的なアドバイスができます。「法的にこうだから」と紋切り型で話すのではなく、あくまでもビジネスに寄り添っていく。また、こちらのアドバイスが社内にどういう形で伝わり、誰が決裁するのか、意思決定プロセスを把握することでより効率的なアドバイスを行うことができています。
田子 いろいろな業界・企業との付き合いがあるので、「多くの企業が採用している一般的な基準・傾向」も把握しやすいです。例えば、「他の企業ではどのように対処しているのか」といった質問に対しても守秘義務を守った上で助言できます。これはさまざまな業界の企業をクライアントに抱えている事務所でなければできないでしょう。意思決定プロセスと同様に、一般的な基準・傾向を把握できることで企業法務の知見も深まっていくはずです。
——泉先生は中途入所ですが、入所前は事務所に対してどのようなイメージを持っていましたか?
泉 判例雑誌に『岩田合同法律事務所』の名前がよく出てくるので、訴訟に強いイメージがありました。また、歴史のある事務所だからこそ厳格な組織なのだろうと思っていましたね。
——実際に入所してみてイメージとのギャップなどはありましたか?
泉 イメージ通りだったのは訴訟に強いことです。所属している弁護士のほとんどが担当するほど案件の数も多く、大型訴訟や専門性の高い類型の訴訟にも対応できる弁護士が多数在籍していました。逆に、イメージと違ったのは組織の雰囲気です。20~30代の若手弁護士が多く、上下の垣根なく議論する自由闊達な環境でした。
田子 クライアントに最善のソリューションを提供するには一人の弁護士が専門性を高めるだけでは足りず、その分野を得意とする弁護士の数も必要です。そのような背景から中途採用にも力を入れており、その過程で自然と若手の弁護士が増えていきました。
——『岩田合同法律事務所』の理念を教えてください。
田子 すべての分野の案件を事務所として受け付け、全員が一丸となって課題解決に取り組む。そして、クライアントと長期的な信頼関係を築くことです。「信頼関係」「長期的」「課題解決」「健全」「事務所一丸」、この5つの言葉が当事務所の理念です。
泉 事務所によってはパートナーごとにクライアントがつき、パートナー個人に依頼が寄せられ受任することがあると思います。しかし、当事務所ではすべてのクライアントは事務所全体のクライアントと考えています。
——すべてのクライアントを事務所全体のクライアントとすることでどのようなメリットがあるのでしょうか?
泉 パートナー個人が依頼を受けて配転すると、組織としてはどうしても縦割りのプラクティス制になってしまいます。クライアントからの依頼は必ずしも特定の分野に限定されるものではないため、縦割りだと依頼を受けたパートナーが所属するプラクティスグループでは対応できないことがあるかもしれません。その場合は、別のプラクティスグループの弁護士に協力を仰ぐことになると思いますが、縦割りで普段からコミュニケーションが取れていないとスムーズに相談することができず、そうなると事務所としてのベストパフォーマンスを発揮できないことになります。
一方、フラットな組織であれば案件ごとに事務所全体のリソースをスムーズに使うことができ、迅速に最適なチームを組成できます。案件ごとにスピーディーにベストのチームを組むことができればクライアントの利益にも直結すると考えています。
田子 縦割りのプラクティスグループがあると、若手の弁護士は基本的には当該グループのパートナーとしか仕事をしません。それでは経験する案件の種類も偏ってしまいます。すべてのクライアントを事務所全体のクライアントとすることで、若手のうちはいろいろな弁護士とチームを組み、いろいろなクライアントの依頼を受けて知見が深まるので、弁護士としての成長にもつながると思います。
——今後のビジョンを教えてください。
泉 事務所の理念に基づき、クライアントと長期的な信頼関係を築いていきたいです。クライアントも複数の法律事務所と付き合うケースがありますが、当事務所は長期的に付き合っているからこそ「まずは岩田合同法律事務所に相談してみよう」とファーストコールを受けられます。事務所の理念を継続していくことで、常にファーストコールを受けられる事務所でありたいです。
田子 案件はどんどん複雑化し、専門性も増しています。依頼の数や種類も増加しているので弁護士を増員する必要性を感じているところです。今まで以上に組織力を強化し、より多くのクライアントの力になれる法律事務所でいたいと思っています。
——課題を挙げるならどのようなことでしょうか?
泉 ダイバーシティは重視していますが、女性や外国籍の弁護士はまだまだ少ないです。また、案件の増加に伴って弁護士の業務をサポートするパラリーガルも増員する必要があります。組織力と共に多様性もより一層高めていくことがこれからの課題です。
田子 人数が増えると、所内のコミュニケーションが取りづらくなる、というデメリットが生じるかもしれません。最近はリモートワークもあるのでコミュニケーションを図る機会も減っているように感じます。人数を増やしながらコミュニケーションの機会も増やし、これまでと変わらず風通しの良い組織をつくっていくことが課題ですね。
——事務所内のコミュニケーションを活発にするために取り組んでいることがあれば教えてください。
田子 若手の弁護士には先輩弁護士がチューターやメンターとして割り当てられ、業務の相談や稼働状況の管理を行っています。そのほか、業務外では、定期的に所内懇親会(ハッピーアワー)やボウリング大会などの交流イベントも開催しています。
泉 ほかにも、各弁護士の趣味や休日の過ごし方などを記載したプロフィールシートを事務所のイントラに載せたり、毎月行っている全弁護士が参加する事務所会議では、業務の連絡・共有のほか、持ち回りで自分自身のプライベートや興味のあることを話す「1分談話」の時間を設けています。いろいろな方面からアプローチしてコミュニケーションを促しているのも当事務所の特徴です。
——最後に、転職希望者へのメッセージをください。
泉 私は中途で入所していますが、当事務所はクライアントの質が圧倒的に高く、長い歴史の中でじっくり関係性を築いてきたことがすぐにわかりました。それでいて、クライアントとの窓口や依頼に対する基本方針の策定は若手が主体的に行います。事務所によってクライアントや仕事の進め方は全然違うので、転職で自分に合う事務所を見つけてほしいと思います。
田子 ゆくゆくは単なる法的アドバイスに止まらず、経営コンサルタントの業務まで内包し、クライアントの成長戦略などに対しても適切に対応できる事務所にしたいと考えています。弁護士も自己研鑽を続けなければなりませんが、その分やりがいは大きいはずです。
——『岩田合同法律事務所』が求めている人物像を教えてください。
田子 最近は時代の流れが速く、案件も多いです。だからこそ好奇心をもち、新しいことに積極的にチャレンジできる方に加わってほしいですね。
泉 冒頭で田子弁護士が述べた「当事務所の理念」に共感いただける方にお越しいただければと思います。その上で、日々刻々と変化する現代社会に対応すべく、ダイバーシティの面からもさまざまなバックグラウンドや専門性を有している弁護士の方と一緒に働くことができればと思っています。
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