企業法務の仕事内容とは②

前回、企業法務の仕事内容①にて、想定される業務(コーポレート・M&A、取引・契約・債権回収、
IT・情報セキュリティー、人事労務、知的財産権・エンタメ関係)について解説いたしました。

今回は、その続きを解説いたします。

企業法務とは・・・

企業内(法務部門)において、事業運営で発生する法律上の問題対応・指導・契約起案、
交渉支援、株主総会、取締役会の事務局事務、コンプライアンス等
内部統制の事務局業務等の諸活動を指します。
(企業によっては、一部法務部外で対応する場合もあります。)

企業法務では業務内容はどのようなものがあるのか業務全体を一覧にまとめてみました。


<想定される業務一覧>

1.コーポレート・M&A

2.取引、契約、債権回収

3.IT、情報セキュリティー

4.人事労務

5.知的財産権、エンタメ関係

6.事業再生、倒産

7.危機管理、内部統制

8.競争法、独占禁止法

9.ファイナンス

10.国際取引、海外進出

11.訴訟、争訟

12.税務

13.不動産

14.資源、エネルギー関係

15.ベンチャー

16.その他

今回は6~10までの業務項目について概要を説明していきます。


6.事業再生、倒産


大型事業再生・倒産案件から、地方中小企業の事業再生案件まで幅広い業務を対応します。
私的整理手続きや法的倒産手続きにおいては、債権者側・債務者企業側・スポンサー・親会社・投資家・取引先など
様々なステークホルダーの代理人という立場で、処理方針に関わります。

ステークホルダー間の交渉、手続の進め方、デュー・ディリジェンス、スポンサー選定、各種契約書の作成、
人事労務対応など、あらゆる局面・立場から携わる業務です。


7.危機管理、内部統制


内部統制報告制度、コーポレートガバナンス・コードなど、会社を取り巻く規制は年月を追うごとに整備されています。
一方で、企業の不祥事は後を立ちません。
不祥事を予防するための体制、不祥事が発生してしまった場合の対処法について考える必要があります。

予防体制をすり抜け、不祥事が発生してしまったら各部門と連携して多角的にリスク分析を行った上で、
官公庁・証券取引所・株主(IR)・マスコミなどの外部対応を行う業務です。


8.競争法、独占禁止法


独占禁止法、景品表示法、下請法など、非常に難解な法律が関係し、
違反となった時のリスクが大きいのが競争法・独占禁止法の分野です。

以上の専門性を高めることも然ることながら、国際的な視点を持って対処する必要があり、
法務部以外に実際に海外対応している営業部署などとも連携しながら運営していく必要がある業務です。


9.ファイナンス


企業が活動を行うためには、円滑な資金調達を行うことが必須となります。
この分野においては、金融商品取引法、銀行法、信託業法、投信法、保険業法、
貸金業法、抵当証券法、預金保険法、出資法、資金決済法など、
それぞれの仕組みや商品などに関する数多くの規制関連法に精通している他、
金融庁や取引所また協会の諸規則にも留意する必要があります。

以上も大変に高度で複雑でありますが、最近では電子決済や仮想通貨などの新しい分野も注目されており、
並行して法施行や改正も著しいため、変化のスピードがある業務になります。


10.国際取引、海外進出


経済活動のグローバル化に伴い、海外の法令情報の入手が必要な場面も増えてきました。
クロスボーダーの取引だけでなく、現地進出、会社設立、人材活用、トラブルへの対応などを行います。

具体的には所属する企業や事務所によりますが、駐在先や各国の法律事務所などのネットワークを活用しながら、
現地の最新情報や適切な対応方法を汲み取り、依頼者もしくは関連する事業部のニーズに対応する業務になります。


<企業法務への関わり方>

弁護士の関わり方としては、企業法務を扱う事務所から顧問弁護士として対応するか、
もしくは直接企業の法務部で、他の一般社員と同じように正社員として勤務し対応する
企業内弁護士(インハウスロイヤー)となります。

①インハウスロイヤー・企業内弁護士

企業の従業員や役員として業務を行う弁護士のことです。

企業の業種や配属先などにもよって業務内容は異なりますが、
一般的には、法務部に配属され、企業法務・コンプライアンス・知財関連の業務を行います。

参考URL:https://career.bengo4.com/column/2/

               https://career.bengo4.com/column/9/

②顧問弁護士

法律事務所(弁護士事務所)に所属する弁護士が殆どで、法的アドバイス並びに問題解決を行います。

参考URL:https://career.bengo4.com/column/60/


以上、今回は企業法務の仕事内容②について解説いたしました。

次回、企業法務の仕事内容③について解説いたします。

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