企業法務の仕事内容とは③

前回、企業法務の仕事内容②にて、
想定される業務(事業再生・倒産、危機管理・内部統制、競争法・独占禁止法、
ファイナンス、国際取引・海外進出)について解説いたしました。

今回は、その続きを解説いたします。

企業法務とは・・・

企業内(法務部門)において、事業運営で発生する法律上の問題対応・指導・契約起案、
交渉支援、株主総会、取締役会の事務局事務、コンプライアンス等
内部統制の事務局業務等の諸活動を指します。
(企業によっては、一部法務部外で対応する場合もあります。)

企業法務では業務内容はどのようなものがあるのか業務全体を一覧にまとめてみました。


<想定される業務一覧>

1.コーポレート・M&A

2.取引、契約、債権回収

3.IT、情報セキュリティー

4.人事労務

5.知的財産権、エンタメ関係

6.事業再生、倒産

7.危機管理、内部統制

8.競争法、独占禁止法

9.ファイナンス

10.国際取引、海外進出

11.訴訟、争訟

12.税務

13.不動産

14.資源、エネルギー関係

15.ベンチャー

16.その他

今回は11~16までの業務項目について概要を説明していきます。


11.訴訟、争訟


一般的な民事・商事紛争に加えて、国内では税務争訟、知財争訟、労働争訟、独禁争訟、消費者争訟、公害・環境争訟があり、
海外ではクロスボーダー紛争や国際仲裁など実に様々です。

もし実際に紛争が発生する事態になった場合は、素早く適切な初動対応をすることが非常に重要な業務です。


12.税務


一般的な分野では、マイナンバーへの対応など経営課題としての新しい税務問題が出てきており、
税務と法務を組み合わせた体制整備が問われています。

また、富裕層向けの税務対応も多く発生しており、
税法・信託・遺言相続などの知識や経験を活かし、また金融機関と協力しながら国内外の資産運用、
事業承継や相続に関する包括的なサービスの提供を行う業務です。


13.不動産


不動産では土地開発、不動産取引・証券化・投資・REITなど幅広い分野で法的問題が発生します。
また不動産と言ってもオフィス・住宅・商業施設・ホテル・倉庫・ヘルスケアなどあらゆる分野が存在します。

不動産関連の法規制はもちろんですが、環境関連の法規制も抑えておく必要もあります。
例えば建築基準法、国土開発基本法、都市計画法、不動産特定事業法、土壌汚染対策法などですが、
こちらは改正の動きも多いため、逐一動向を確認しながら進める必要がある業務です。


14.資源、エネルギー関係


国内外の資源・エネルギー産業に関する投融資、海外資源開発プロジェクトに関する外国政府規制への対応・コンセッション、
パートナーシップ契約、紛争対応等に関してアドバイスを行います。

既存資源獲得や再生可能エネルギー事業に加え、温暖化対策やシェールガスなどの
新エネルギーの台頭など環境が変化する中でも、立ち止まることなく事業を進めることが必要な業務です。


15.ベンチャー


ベンチャー企業、スタートアップ企業またそれらの企業に対して投資を行うファンドに対しての
リーガルサービスを提供する業務です。

それぞれのステージで発生する問題をきちんと認識し対応することが必要です。

初期では自社のビジネスモデルが適法なのか否か、また資本政策・資金調達に関する問題などへの対応が必要で、
ステージが進むと資本政策や資金調達に加えて、
株式公開(IPO)やM&Aによるイグジットへの対応など押さえるポイントが変わります。


16.その他


企業法務に関する取り扱い領域は常に広がっています。
今後はヘルスケア、再生医療・バイオ、宇宙事業など最先端のビジネスでの法的問題の発生が増えてくることが予想されます。またそれに伴った法律の施行もあるでしょう。

属する事務所や企業によっては新しい分野への対応をする必要が出てくるため、常にアンテナを張っておく必要があります。


<企業法務への関わり方>

弁護士の関わり方としては、企業法務を扱う事務所から顧問弁護士として対応するか、
もしくは直接企業の法務部で、他の一般社員と同じように正社員として勤務し対応する
企業内弁護士(インハウスロイヤー)となります。

①インハウスロイヤー・企業内弁護士

企業の従業員や役員として業務を行う弁護士のことです。

企業の業種や配属先などにもよって業務内容は異なりますが、
一般的には、法務部に配属され、企業法務・コンプライアンス・知財関連の業務を行います。

参考URL:https://career.bengo4.com/column/2/

                  https://career.bengo4.com/column/9/

②顧問弁護士

法律事務所(弁護士事務所)に所属する弁護士が殆どで、法的アドバイス並びに問題解決を行う

参考URL:https://career.bengo4.com/column/60/

 

以上、企業法務について全3回でお送りいたしました。


以上、今回は企業法務の仕事内容③について解説いたしました。

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