「法務の在り方」を根底から問い直す。本気で変革に挑むパナソニック法務の今|パナソニックホールディングス株式会社
変革を楽しみ、仲間とともに成長し続けられる喜び。ピンチをチャンスに変えるマインド、多様性を力に変えるチームワーク——パナソニックグループの法務・コンプライアンスを担当する西川氏、根橋氏、永嶋氏によると、そこから生まれるダイナミズムが、同グループ法務部門の魅力だといいます。
法務の在り方そのものを根底から問い直し、AI時代における新たな価値創造に挑戦する姿勢を持つパナソニック法務のカルチャーやビジョンについて聞きました。
パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社 コンプライアンス部(日本国弁護士) 西川 貴英 氏
パナソニックホールディングス株式会社 コーポレート法務部(日本国弁護士、NY州弁護士) 根橋 弘之 氏
パナソニックオペレーショナルエクセレンス株式会社 法務部法務2課(日本国弁護士) 永嶋 真倫 氏
8つの事業会社からなるパナソニックグループの法務体制
——まずは、パナソニックグループの法務体制について教えていただけますか。
西川氏:
パナソニックグループには8つの事業会社があり、その上に持ち株会社のパナソニックホールディングス(以下「ホールディングス」)があります。8つの事業会社のなかの1つに、グループのオペレーション機能を担うパナソニックオペレーショナルエクセレンスという会社があり、私と永嶋、根橋はホールディングスとパナソニックオペレーショナルエクセレンス(以下「オペレーショナルエクセレンス」)の法務部門を兼務しています。一言でいえば、パナソニックグループ全体の本社機能の法務部門という位置づけですね。

——みなさんは普段どのような業務にメインで携わられているのでしょうか。
西川氏:
私は、オペレーショナルエクセレンスのコンプライアンス部が本籍ですが、ホールディングスのグループコンプライアンス部にも兼務として所属し、内部通報事案の処理に加え、グループコンプライアンスの制度設計に関する仕事を行っています。具体的には、グループで統一している内部通報制度の改善、コンプライアンス関係のグループ規程の見直し等です。こうした制度・規程の策定に加え、教育・研修など具体的業務への落とし込みまで行っております。このほか、オペレーショナルエクセレンスの法務部の一つの課の課長を兼務しており、法律相談や契約審査を担当するメンバーのサポート・マネジメントも担っています。

根橋氏:
私はホールディングスのコーポレート法務部に所属し、M&Aのほか、取引や契約のリスク検討に関する方針など、グループ全体に共通する大きなフレームワークを作成する仕事に取り組んでいます。ホールディングスで定めた施策を、各事業会社の法務部門と議論しながら実行に移すのですが、事業会社ごとにビジネスもリスクも多種多様なので、杓子定規にルールを押し付けるのではなく、丁寧にコミュニケーションを取りながら進めることを心掛けています。

永嶋氏:
私はパナソニックオペレーショナルエクセレンスの法務部が本籍なので、契約審査や法務相談が主な業務です。ホールディングスのグループコンプライアンス部の兼務として内部通報の調査なども担当しています。

変革の途中にありチャレンジングな環境、柔軟な働き方も可能
——みなさんがパナソニックグループに入社された経緯を伺えますか。
西川氏:
私が現職に転職をしたのは昨年、53歳のときでした。前職では約7年間勤務しましたが、それまでも転職を経験しており、転職の都度、自身の成長を実感していました。ある意味病気のようなものですが、このまま定年まで同じ会社で勤務してよいのか、成長の機会をみすみす見逃すことにならないか、漠然と疑問を感じるようになったのです。そのなか、今回のご縁があったわけですが、パナソニックには、変革への本気度を感じました。日本国内の多くの電機メーカーが厳しい状況にあるなか、パナソニックは正しい危機感のもと自己変革に真剣に取り組んでいる。その流れに身を投じ、自分の経験を活かして貢献しさらに自分も成長したいと考えました。
根橋氏:
実は、本格的な転職活動をしていたわけではないのですが、たまたまお付き合いのあったエージェントの方からパナソニックを紹介していただき、ワークライフバランスの充実に加え、自ら課題を見つけ、解決していくことが求められるチャレンジングな環境に魅力を感じて転職を決意しました。
永嶋氏:
入社のきっかけは、前職で5年間企業法務を経験した後、もっと広いフィールドでの業務にチャレンジして、企業法務人としてのスキルをより伸ばしていきたいと考えたことです。パナソニックは大きな組織で、同世代の社内弁護士から刺激を受けながら成長できると感じました。在宅勤務制度など、柔軟な働き方ができそうなのもポイントでした。
法務としての根源的な問いに日々向き合える
——入社されてみて、実際の仕事はいかがでしたか。
根橋氏:
想像していた以上に、新たな課題への挑戦が求められますし、同時に、それを後押ししてくれていると感じます。私が何か課題提起すると、「良いね、それはどう解決する?」となって、そこからさらに仕事が広がっていくので、楽しく、目まぐるしく仕事をしていますね。パナソニックグループは今、様々な面で抜本的な変革に取り組んでいて、私たち法務部門もその例外ではありません。契約審査ももちろん大切ですが、他にも法務だからできる付加価値の高い業務があるのではという問題意識から、法務業務の在り方そのものを見直しています。AIの時代に法務はどんな価値を生み出せるのか、どのように経営貢献できるのか。そんな根源的な問いに日々向き合える環境が、私にとって非常に魅力的です。
西川氏:
根橋の言うとおり、従来のやり方や仕組みに安住せず、常に根源的な問いを立てて業務の見直しや効率化を進めています。「法務部門が提供できる付加価値とは何か」「外部の法律事務所ではなく社内法務部門としての価値の示し方とは何か」「グローバルかつ巨大な企業集団において、日本企業のカルチャーと欧米が主導するコンプライアンスの潮流をいかに整合させるか」これらはいずれも極めて悩ましい課題ですが、こうした課題に取り組む本気度とそこから生じるダイナミズムはまさに期待どおりでした。非常にチャレンジングな環境といえると思います。
永嶋氏:
大企業の法務は仕事が細分化されているイメージでしたが、ここでは契約審査や法務相談だけでなく、コンプライアンス関連(贈収賄規制・競争法分野等)や通報調査など幅広い業務に携われています。私としては初めて経験する分野も多いですが、意外にも一般民事の法務に携わっていた頃のノウハウを活かせる場があるなど、これまでのキャリアの延長線上で業務の幅を広げられているように感じています。

コミュニケーションを大切に、多様性のあるメンバーを強い組織として機能させていく
——今後、法務部門をどのような組織にしていきたいですか。
根橋氏:
事業部門や経理などの隣接部門とのコミュニケーションを活発にして、もっと早い段階から案件に関与できる人間関係を作っていきたいですね。そうすることで、法務としてのアウトプットの質も上がり、結果として経営により大きく貢献できると考えています。伝統的な法務の殻を破って、社内外問わず開かれた組織になることを目指しています。
パナソニックグループの法務は、国内で約380名、グローバルでは約670名という大きな組織ですので、メンバーのバックグラウンドや価値観は本当に多様です。その中で、どんなコミュニケーションをすれば、ワンチームとして結束して、ありたい姿に一緒に向かっていけるのか。そうした組織課題の解決にも貢献できればと思っています。
西川氏:
オペレーショナルエクセレンスにおいては、弁護士資格保有者をはじめ、専門性の高い中途採用メンバーが増えています。その一方、プロパー社員にも、実務の中で培った専門性・知見、会社・事業への理解、社内の人脈、コミュニケーション力があります。すべてのメンバーが、それぞれの強みを理解し、互いを尊重し合って協働できる一つのチームを作ること、このことが管理職としての私の課題ですし、組織全体の課題でもあると考えています。
永嶋氏:
パナソニックは、プロパー・中途関係なく、さまざまなバックグラウンドのメンバーがフラットにコミュニケーションを取れる風通しのよい組織だと感じています。
私を含めた子育て世代・一歩先を行く先輩世代・有資格者・大阪の門真メンバーと東京の日比谷メンバー等の様々な層が、グループチャット等を活用して、日々のちょっとした雑談から、ワークアンドライフバランスやキャリア形成に対する意見・情報交換をしており、日々良い刺激を受けています。
この多様なメンバー同士の交流を大切にしながら、ますます活発な組織にしていきたいですね。

求めるのは、ポジティブなマインドセットで意見の違いや困難な課題に挑める人
——最後に、みなさんはどのような人と一緒に働きたいとお考えですか。
根橋氏:
仕事のやり方や価値観が異なっても、相手を理解しようと歩み寄る姿勢を持っている方は魅力的です。精緻な分析・ドラフティングが得意なタイプもいれば、きめ細やかなコミュニケーションや気配りが得意なタイプの人もいるのが強い組織だと思っています。多様性を楽しみながら、お互いに良い刺激を与え合う。そんなメンバーと一緒にいろいろな課題に取り組んでいけるといいですね。
西川氏:
自分の足で立ち、自分で考え、自分の意見をしっかりと表明できる人。互いに切磋琢磨し、見解の違いがあっても、建設的に議論を戦わせ、よりよい解決を探っていける関係性が理想です。このような価値観を共有できる仲間と働けたら、きっとストレスも無く実り多い毎日が過ごせるはずです。
永嶋氏:
私も皆さんの意見と同様ですが、補足するのであれば、ピンチをチャンスと捉えられるマインドを持った人は強いですよね。たとえば私は、英語に不慣れで海外のスタッフとのやり取りに大変な思いをしていますが、これを乗り越えたら自分の糧になると考えます。そんな前向きな姿勢があれば、どんな困難も楽しみながら一緒に乗り越えていけると思います。
西川氏:
よいことばかりをお伝えしましたが、日常の仕事においては、教科書どおりにうまく行かないことが殆どです。「しんどい」ことも多く、冷や汗をかくことも日常茶飯です。正直泣きたくなることもあります。ただ、教科書はどうであれ、パナソニックという懐の深い組織において、日々刻刻と起きていることが企業法務の現実の課題そのものです。永嶋がいうように常にピンチをチャンスと捉える。苦しい状況においても「とりあえず、笑うしかないな」とまずは前向きになってみる。そうしたポジティブなマインドセットをまずは自分が持ち、また、持つ人たちと一緒に働き、強い組織にしていきたいですね。
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