転職をする理由の1位は「人間関係」 弁護士の転職に関するアンケート vol.2
弁護士ドットコムでは、全国の弁護士を対象に、転職経験の有無や転職した理由、しなかった理由などを尋ねるアンケートを実施し、409人から回答を得た。調査結果を4回に分けて紹介する(調査実施:2021年3月)。
2回目は転職経験がある弁護士に対し、転職前の事務所に期待していた点や、転職を決意した一番の理由などを聞いた調査結果を紹介する(複数回の転職経験がある場合、転職を決意した理由などについては、在籍が一番短かったケースについて聞いた)。
入所を希望していた事務所からの転職が半数以上

「転職経験がある」と回答した人(225人)に、転職前に所属していた事務所について、入所希望度を聞いた。
「とても入りたかった」は19.6%、「できれば入りたかった」は36.0%。入所を希望していた事務所から転職していた人が55.6%で、半数を超えた。
前職の入所理由は「業務と習得できる経験」への期待

転職前に所属していた事務所に対して期待していた点を、複数選択可能な形式で聞いたところ、「業務内容や習得できる経験」(59.1%)が最多で、「トップや同僚などの弁護士との人間関係のよさ」(50.2%)も半数をこえた。「給料・待遇のよさ」は32.9%。

一方、転職前の事務所に対してよかったと思える点も聞いたところ、期待していた点と同様に「業務内容や習得できる経験」が最多だったが、26.2ポイント低くなっていた。
また、「トップや同僚などの弁護士との人間関係」(21.3%)も、期待していた点から28.9ポイント低くなっていた。転職経験がある弁護士は、業務内容や習得できる経験、弁護士同士の人間関係のよさを期待して入所したのに対し、ギャップを感じたケースが少なくなさそうだ。
転職理由のトップは「弁護士との人間関係」

転職を決意した一番の理由を尋ねたところ、最も多かったのは「トップや同僚などの弁護士との人間関係」(33.8%)で、他の回答より20ポイント以上高かった。「給料・待遇」「事務所の将来性の問題」がそれぞれ12.0%だった。
この他、自由記述の形式で尋ねた転職を決断した理由やエピソードなどに関する主なコメントを紹介する。
「人間関係・待遇」に関する声
- 自分だけ何も教えてもらえず、同期との差を感じた。
- 代表弁護士から、不当に給料を下げられそうになった。
「事務所の経営問題」に関する声
- 代表弁護士の認知能力が低下して事務所を閉じることになったため、やむを得ず。
- 大きな案件が終了したら、事務所に仕事がなくなった。
- 1年以内に事務所の規模を縮小すると、入所2週間後に伝えられた。
「パワハラ・非弁提携などの違法行為」に関する声
- 他の弁護士はいい人ばかりだったが、特定のパートナー弁護士からパワハラを受けた。
- 「死ね」などの暴言や、ファイルや電話機を投げてくるなどの暴力を受け、体調を崩した。
- 業務量が少ないにもかかわらず事務所に深夜までいることを求められた。
- 非弁提携しているのを追及したところ、給与が支払われなくなった。
その他の理由
- 出産後に夫の実家に転居したら通勤に2時間以上かかるようになったため転職を決断した。
- 弁護士会の委員会で知り合った弁護士が転職先を紹介してくれた。
- 母校の法科大学院から非常勤講師のオファーを受けた。
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