中堅規模ならではの多様性。多くのパートナーと幅広い分野に携われるのが魅力|さくら共同法律事務所

多様な分野に強く成長を続ける同事務所の強みや働く上でのメリットなどについて、勤続20年を越えるパートナー弁護士の上田直樹さんと髙野裕之さんからお話を伺いました。
多分野のエキスパートが集結した中堅規模の法律事務所
──さくら共同法律事務所の歴史や特徴についてお聞かせください。
上田:現在51歳の私が生まれる少し前に、河合・竹内法律事務所として立ち上げられました。初めはおよそ10坪ほどの小さな事務所だったのですが、そこから弁護士が増え続け、現在は34名ほどの規模の事務所になりました。この規模の事務所の割には、個人事務所のような雰囲気が残っているのが特徴だと思います。個人個人が自分の得意分野を生かし、それが集結しているというイメージです。
髙野:中堅規模の事務所なので、大小様々な依頼をお受けしています。小さなものあれば、1人で請け負うこともありますし、パートナーとアソシエイトが数名で組んで事件に取り組むことも多いです。扱う分野も非常に幅広いので、まだ経験の浅い弁護士にとっては自分がどんな分野を極めたいのか、何が向いているのかを知るために適した環境です。
上田:取り扱う分野の幅が広いという話が出ましたが、これは事務所の理念にも関係しています。事務所によっては、事件の取捨選択をして受ける受けないを決めることもありますが、弊所はお客様に寄り添うことを第一に考えます。事件の大小や手間よりもまずは頼って頂いたことに感謝して、全力で取り組むことを心がけてきました。その結果、間口が広がり様々な事件に対応できるようになりました。これは河合と竹内の二人だった時代から変わらない事務所のカラーです。
髙野:代表である河合は、テレビの原発裁判の報道などでもよく顔を出しています。お金にならなくても社会的に意義があるのならばドンドンやっていこうという意識は事務所全体に浸透しています。
──確かに幅広い分野の事件を扱っているという印象があります。その中で強いてあげるなら強みはどこになるのでしょうか?
上田:紛争解決です。保険会社の顧問やクライアントとがっちり繋がっている事務所さんはどうしても類型が決まってきます。ですが、我々はそういったことだけでなくあらゆる類型の企業、または個人から仕事を請け負っています。もちろん原告になることもあれば被告になることもあります。そういった経験の蓄積はかなりある方だと自負しています。証人尋問なども若手のうちから数多く経験できるのは珍しいかもしれません。

幅広い事件の中から自分にマッチした分野を選択
──紛争や訴訟はどのような弁護士が向いているのでしょうか?
髙野:一般的な弁護士のイメージって、裁判で戦っているシーンじゃないですか?もちろん現状はそればかりではなく契約書のチェックやデューデリジェンスといった仕事も多いのですが、弁護士を志す人のほとんどがそうやって裁判で活躍するイメージを持っていると思うのです。ですので、そういう気持ちがある以上、どんな弁護士でも向いていないということはないと思います。
上田:原告側と被告側でどちらが向いているというのはあるかもしれません。例えば、うちの事務所にもいるのですが、原告が得意な人は裁判所から首を傾げられながらも色々な手段を駆使して気づいたら結局勝利していたりします。私はどちらかというと被告側で、大量の情報を処理して、裁判官の心象をよくするための細かいプロセスコントロールが得意です。ただ、自分はこうだからとあんまり先入観は持たない方がいいですね。アグレッシブな性格を生かす人、繊細なコミュニケーションを武器にする人、それぞれ自分なりの戦い方を作っていくものだと思っています。
──紛争事件を取り扱う上で心掛けていることは?
上田:裁判って長いじゃないですか。2年以上かかることだって少なくありません。そうなると皆さん不安を抱えながら日常生活を過ごさないといけないんです。ですので、状況をしっかりと説明し、経済的な面だけでなく心理的な負担をできる限り取り除くことは、原告でも被告でも大事なことです。
髙野:相談を受けた段階で非常に厳しく、負けてやむなしということもあります。そういう時は依頼者に丁寧に説明して負け筋の中でも最善の解決を目指します。事件全体のコントロールは相手がいることなので簡単なことではありませんが、一番良い落とし所に導けたときはやりがいを感じます。
──さくら共同法律務所様で働く一番のメリットは?
上田:やはり様々な経験です。本当に多様な分野・規模の依頼を取り扱っているので、必ず大きな経験になります。例えば、株式会社の案件でずっと会社法の話をしていたと思ったら、急に学校法人や医療法人の案件に呼ばれることもあります。それまで考えたことのないことが突然やってくるので一生懸命考えて解決方法を探ります。そういった経験は面白いし力になります。
髙野:他所から来た弁護士はみんなそれを言いますね。決まった仕事を決まった方法でやるだけではないので大変ですが、やりがいはあるし、興味のある分野を見つけることもできます。弁護士個人の強みや意向を汲み取った仕事が回ってくるので、何かに特化して成長することもできます。最初からこれをやろうと決めるのではなく、ある程度経験を積んだ状態で選択出来るのはこの事務所の強みです。また、依頼が幅広いため、他事務所では何年もかけて経験することを早い段階で出来ることも大きなメリットです。
上田:個人受任は全額個人の収入になることもメリットです。もちろん優先順位は事務所案件になりますが、個人の経験になるのならドンドンこなしていこうという考えです。
──働きやすさという意味で、何か特徴はございますか?
上田:色々なパートナーと組めることは若い先生にとってメリットになると考えています。人間である以上、合う合わないはありますので、せっかくやりたい仕事でも気の合わない先輩弁護士やボス弁の監視下の元では力を発揮しづらいし、成長も難しい。我々の場合は、誰か一人が付きっきりということがないので、人間関係を心配する必要は少なくなります。色々なパートナーと組んで、色々な経験を積むこともできます。
髙野:仕事量についても気は配っていますね。多種多様な事件を扱うので忙しくなりすぎてしまうこともありました。それを解決するために繁忙度チェックというものを行なっています。アソシエイト弁護士の仕事量を常にチェックして、無理のないように調整しています。

求めるのは、受け身ではなく主体性を持った人材
──事務所の今後のビジョンをお聞きしてもよろしいでしょうか?
上田:個人を尊重する事務所なので、良くも悪くも全員が固定的なビジョンを共有しているわけではありません。私個人としては、中規模の事務所の特性を生かすことが大事だと思っています。それぞれが花形プレーヤーになって各々の分野への専門性を深めていく。そうしていくことで、フットワークの軽い個人事務所よりも事件をきっちりと解決に導き、大規模事務所では手の回らないところを補っていけるはずです。
髙野:一時期は何百人も在籍する大規模事務所を目指していたこともありましたが、ある時期から高い能力を持ったエキスパートが何人も在籍するブランド型事務所を目指すようになりました。私も上田と同様に、中規模ならではの戦いを洗練させていくことが生き残るために必要なことだと考えています。所内でビジョンを共有しているわけではありませんが、そのあたりは共通の理解なのではないかと思います。
──逆に事務所の課題はございますか?
上田:先ほども申し上げましたが、個人の集合体のような事務所なので、良くも悪くも一つの目標に向かって一緒に頑張ろうとか、強い絆で繋がっているという関係ではありません。それが個人の力や主体性につながっているのは間違いないですが、経験を共有するという部分はまだまだ改善の余地があるかもしれません。
髙野:その改善策として、年に数回弁護士全体が集まって、いろいろな事件を通じて得たノウハウを教え合ったり、新しい法令の紹介をしたり、研修のような会議を行なっています。普段から一つのフロアで雑談しながら情報交換はしていたのですが、それを正式に仕組みにした形です。
──必要としている人材はどのような方ですか?
上田:代表は『一騎当千』という言葉を好んで使用します。要は1人で何でもできてしまう人材。もちろん最初から全部できる人を求めているわけではありませんが、自分で最後までやりきる意思を持った人、色々なことに興味を持って学ぶことが苦にならない人が向いていると思います。
髙野:上田と同じですが、受け身ではなく主体性を持った人です。自分の考えを主張できてアイデアを出してくれると議論は活性化しますし、そういう働き方の方がお互いに楽しいはずです。企業や社会の歯車にならずに、自分から事件を動かしたいと考える人に、ぜひ入所していただきたいです。
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